ウォーターコラム

水の専門家によるちょっとためになるコラムです

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プロフィール

関小田弘

関小田弘

おいしくて安全な水を作るスペシャリスト。
アクアクララ株式会社にて品質管理部長及び研究開発センター所長を務める。
1957年10月大阪市生まれ

更新日:2007年11月14日
「水でみる、お酒の愉しみ方」 2/2

水とお酒は深い関係。銘酒ができるまで、そして、「通」な愉しみ方を水博士が様々な角度からご紹介します。(続編)


「焼酎をおいしく飲む方法」
水とアルコールは溶解度の制限もなく混じりあうことが出来るほど、仲が良いもの同士です。水100mlとアルコール100mlを合わせますと200mlにはならず、193mlと必ず目減りします。これは水分子の集合体の中にアルコール分子が潜り込むためです。
焼酎の水割りの場合、水とアルコールさらに風味成分などが水割りの中で居心地の良い状態を完成(熟成)させるまで時間が要するのだと思います。

ちなみにお湯割の場合は、焼酎を先にグラスに入れてから、80~90℃の軟水のお湯をおよそ5:5~6:4(〝ロクヨン〟と呼ばれています)の割合で注いでください。
これでお湯割は適温の40~50℃となります。先にお湯、焼酎の順で入れますと、焼酎のアルコール臭が際立ち(鼻にツーンと強く刺激する)風味のバランスが崩れてしまいます。


ビールイメージ 私の大好きなビールも水質が大きく影響しています。日本のビールのお手本となったものはチェコのピルスナータイプといわれています。

「ビールと水質の関係」
このビールは1840年代頃チェコのピルゼンの醸造家達が、当時イギリスの上面醗酵のエールタイプに対抗して、下面醗酵ビール(低温発酵、長期熟成)を作り上げたドイツ醸造家の協力を得てそれまでのビール作りを維新。
ドイツと同じ設備と製法にも関わらず、ドイツのものよりも、明るい琥珀色で真っ白なしっかりとした泡、すっきりとした切れ味の良いすばらしいビールが完成しました。

これは、ドイツとピルゼンの水の硬度の違いによるもので、ピルゼンはドイツより硬度の低い軟水でした。
日本のビール作りも軟水を利用したすっきりとした味わいのピルスナータイプが主流を担っています。

酒の風味に水は大きな関わりを持ちます。
酒と水に思いをはせながら、秋の夜長、美味しいものと一献いかがでしょうか。

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