ウォーターコラム

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プロフィール

ライター:ハラ島
更新日:2007年12月13日
水レポ「水で世界を見る方法。」1/3 ― 水を通して環境を知る

デザインを通して、「水」をさまざまな角度から表現する「water」展(港区赤坂・東京ミッドタウン内)が2008年1月14日まで開催。10月22日(月)展覧会のコラボレーション企画として、「水で世界を見る方法」をテーマに「water」展ディレクター佐藤卓氏とコンセプト・スーパーバイザー竹村真一氏のトークイベントが青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山で開催されました。


「water」展
・「water」展、トークイベントに向けて
佐藤氏 ―「水への関心にスイッチを入れたのが竹村さん。いつも自分に対して思いがけない言葉をなげかけてくれる。そして、水という存在を通してデザインの概念、〝弱さ〟をテーマにするということを知りました。これは、自分にとって大きなことです」
竹村氏 ―「佐藤さんは打てば響く人。まるで水のような存在。水はうねったり、渦を巻いたり、地球規模で動きます。センシティブ、感受性の強い方です」
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・「牛丼一杯にどれだけの水が使われているか知っていますか?」
佐藤氏 ―「牛丼一杯、約2000Lの水が使われます。2Lペットボトルが1000本並んだことを想像してください。牛が育つまでの過程で大量の水が使われている。竹村さんからその話を聞いた時、目からウロコでした。日常の食事に対する意識が変わりましたね」

無意識のうちに水は多量に使われることを、知ることが大事。日本人は自給率4割、食糧の輸入という形で世界中の「見えない水」(virtual water)に依存しているのだと、竹村氏は指摘します。

竹村氏 ―「人が飲む水の量は1日、食物摂取を含んでも3Lくらい。では、1日の生活水はどれくらいかご存知ですか? 食器洗いやシャワーなど、生活用水で300Lも使用しています」

・「人間とは」
竹村氏(以下同) ―「僕らの細胞は、毎日、どんどん生まれ変わっています。一日、どれくらいの細胞が入れ替わっていると思いますか? 少なくとも2千億は入れ替わっています。そうやって考えてみると目の前にいる佐藤さんは、昨日の佐藤さんではないということになりますよね。日々、新品に変わっているということ。日常の廃棄物は環境問題にも繋がるけど、細胞の廃棄は循環してきちんと処理されています。生きているということだけで、特別なこと。壊し続けているから、壊れにくいということ」

「そんな当たり前の魔法を行い続けているのが人間」環境が変われば、弱いものも強くなる可能性がある。多様性を持つ強さが人には備わっているのだと、竹村氏は語ります。


竹村真一(たけむら・しんいち)
文化人類学者。1959年生まれ。
京都造形芸術大学教授
Earth Literacy Program代表。
東京大学大学院文化人類学博士課程修了。
Sensorium(‘97年アルス・エレクトロ二カ:グランプリ受賞)、「触れる地球」(’05年グッドデザイン賞・金賞)、ユビキタス携帯ナビ「どこでも博物館」(国連情報社会サミット日本最優秀賞)、「100万人のキャンドルナイト」など、地球時代の先駆的な社会実験プロジェクトを企画・推進。
佐藤卓(さとう・たく)
グラフィックデザイナー。「ニッカ・ピュアモルト」の商品開発、「ロッテ・ミントガムシリーズ」「ロッテ・キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」などの商品デザイン、「金沢21世紀美術館」「首都大学東京」「国立科学博物館」などのシンボルマークデザイン、NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の企画メンバー及びアートディレクション、などを手掛ける。





「水で世界を見る方法。」3回連載・・・次回は12/14更新です。
ライター:ハラ島

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