ウォーターコラム

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プロフィール

中塚正博

中塚正博

株式会社日本食品開発研究所・代表取締役社長。
愛知医科大研究生として長年にわたり低酸素環境下における順応効果の研究に携わる。
1951年兵庫県生まれ

更新日:2008年04月23日
時変われど皆、桜に想う ― 続編

桜イメージ  

「桜守とソメイヨシノ」
京都で有名な桜はいくつも有りますが、円山公園の枝垂桜もその代表選手といえるでしょう。この桜の面倒を見ておられるのが、16代佐野藤右衛門(さのとうえもん)さんという方。
今回コラムの一部情報元は、佐野藤右衛門さんが取材で話されていた時の引用です。
前回のコラムはコチラ→「時変われど皆、桜に想う ― 前編」
仁和寺御室御所に仕えて16代目。大昔は百姓として仕え、11代目からは植木職人として仕えてこられたようです。

14代目は桜が大好きで、日本各地の名桜を残すため奔走されたとか。現在の16代目は3代目桜守とも言われています。
その方曰く、ソメイヨシノは雌しべも退化し、花粉もないので自生できないクローン桜だそうです。ソメイヨシノは特に明治以降の戦勝記念など国のイベントの一環として日本全国に植樹したため、日本全国の80%を占め、寿命は100年程。
しかし近年、全国のソメイヨシノがいっせいに元気が無くなり、枯れていく現象が見られているそうです。

日本で自生できるのは大島桜・江戸彼岸桜・山桜のたった三種類、桜の種類といえば300以上あるけど、実を成して自生できる桜はこの3つだけだそうです。

縮景園の桜
広島・縮景園の桜


梶井基次郎は31歳で結核で夭折した作家ですが、本に書いた妖美な桜はおそらくソメイヨシノで、西行や本居宣長の桜はおそらく山桜。ちなみに遠山の金さんの桜吹雪も山桜。
前回紹介した醍醐寺の樹齢500年の桜に圧倒されるのは、生命の息吹が感じられるからでしょうか?

京都、円山公園の枝垂桜は実は二代目で、15代佐野藤右衛門がずっと面倒を見ていたのですが、15代目がなくなられてまもなく枯れてしまい、今の枝垂桜は16代佐野藤右衛門と同じ年齢(80歳)なのだそうです。

来年は、いわゆるドンチャン騒ぎの花見を傍観しつつ、自生する桜を見つけて春先だけでなく深い緑も眺め、桜を通じて自然のことを少し考えてみませんか?

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