ウォーターコラム

水の専門家によるちょっとためになるコラムです

Home > 水にまつわるエトセトラ > 中塚正博 > 侮れず、食中毒の豆知識

プロフィール

中塚正博

中塚正博

株式会社日本食品開発研究所・代表取締役社長。
愛知医科大研究生として長年にわたり低酸素環境下における順応効果の研究に携わる。
1951年兵庫県生まれ

更新日:2008年05月30日
侮れず、食中毒の豆知識

夏の京都イメージ
前回、桜ついてコラムを書きましたが、もう6月。一気に暑くなりましたね、しかも蒸し暑く。
私が働いている京都は盆地ですから夏は特に暑いです。これからの季節、京都にお越しの方は暑さ対策を充分に。

「食中毒のいろいろ」
これだけ暑くなってくると、心配の一つが食中毒。食中毒にはいくつかの種類があるのをご存知ですか? 「細菌」「ウイルス」「自然毒」「化学物質」などに分けられますが、今まであまり見られなかったのに最近、注目されたのが化学物質由来のギョウザ事件。また、時々あるのがフグやキノコの毒、いわゆる自然毒で中毒になることです。最近はノロウイルスによるものも多く発生するようになりましたが、何と言っても多いのが細菌による食中毒です。

肉・魚など食品原料に付着した食中毒菌が不幸にも口の中に入り、引き起こされるのが食中毒ですが、引き起こす菌の種類が昔と変わってきました。理由の一つは輸入食材の増加によるものと言われています。例えば海外旅行で「現地の方と同じものを飲み食いしていたのに、自分だけがお腹の調子が悪くなった」なんてことを経験された方はいらっしゃいませんか? 現地の方には免疫のような耐性がありますが、初めて行った外国人には耐性がなく、お腹の調子が悪くなる・・・という訳です。

「食中毒、家庭内での予防策!」
いずれにしても細菌性の食中毒予防は家庭の中でもある程度、対策をすることが可能です。といっても賞味期限の数字だけで管理するということではありません。いくつか私の家でも気にしていることを挙げてみます。外から帰ったら〝手洗いとうがい〟は基本です・・・書き出したらきりがないので、少しだけ書き出してみました。

お刺身イメージ 加熱せずにそのまま食べる刺身などは生肉など肉汁が触れないように持ち帰り、別の場所に保管する。(スーパーから持ち帰る時も出来るだけ分けて包みます)
家に帰ったら、すぐ冷蔵庫か冷凍庫に入れる。冷凍庫でも製氷ボックスがついている棚に生ものは入れず、加熱済みの冷凍食品やアイスクリームなどを入れる。生肉・生魚など後で加熱して食べるものは別の棚へ。

調理時の注意点
・生魚、生肉、卵に触れたり、ペットを触った後で手を洗っていますか?
・肉や魚の汁がかかるような場所に盛り付けた生サラダなどを置いていませんか?
・加熱前と後の食品の取り扱いをきちんとしていますか?
 (例)豚カツの下準備に使ったまな板や包丁をあまり洗わず、
    揚げた後の豚カツを切る時に使っていませんか?
 まな板は傷だらけで、家庭の調理器具の中では一番汚染されやすい道具です。
 包丁もそうですが、使用した後は熱湯をかけてその後、よく乾かすのも防止策です。

「調理を中断する時の注意」
加熱不十分な時に調理を中断すると、再開するまでの間に菌や毒素が増えることがあります。中断する時は荒熱を取った後に冷蔵保管してください。再度、調理する時も食品は十分に加熱して食べましょう。

「冷蔵・冷凍庫食品保存の注意」
冷蔵庫や冷凍庫に入れる時も出来るだけ小分けにして、空気の入らないような包み方をすると早く冷えて安心です。また、熱いものをそのまま冷蔵庫に入れると冷却能力オーバーとなり、冷蔵庫の中に入っている他の食品温度も上昇してしまいます。冷蔵庫に入れる時は、少し冷ましてからにして下さい。

惣菜工場では豚カツの下準備と揚げた後の豚カツの盛り付けは別の部屋で行ないますし、当然、使用するまな板や包丁など調理器具も違うものを使います。賞味期限などの偽装など作る側の問題も報道されていますが、キッチン周りも必ずしも安全ではありません。
家庭で作った弁当が、コンビニで販売されている弁当と同じぐらい日持ちがするかといえば、「???」です。添加物を使っているから、と反論される方もいらっしゃるかも知れませんが、必ずしもそうではありません。衛生管理は食品工場の方がかなり進んでいます。

そうは言っても、賞味期限を一日過ぎたからすぐ捨てるのも「もったいないかな?」と思います。気遣いすべきところは出来るだけ気遣いをして、食中毒を避ける為にこまめな食材管理をして頂き、使わずに廃棄するようなことは出来るだけ避けましょう。
ただでさえ、海外への依存度が高い国ですから・・・

この記事のトラックバックURL

http://www.waterstyle.jp/admin/mt-tb.cgi/233